神作画と神原作という奇跡の漫画「バイオーグ・トリニティ」

皆読むべし。

神作画

作画がすごすぎる。俺が読んできた漫画の中でトップレベルと断言できる。月刊連載でもあそこまで描ける人はそういないと思う。

読んでて気づくと思うが、バイオーグ・トリニティではド派手な見開き1ページの絵がたくさんある。それは大暮維人先生の卓越した画力があればこそ映えるのだ。どれも細かいところまでよく作りこまれた芸術だ。

神原作

原作もブチ抜けてる。当然だ。 舞城先生 原作だから!!! 舞城王太郎原作だから!!! 舞城先生は漫画の可能性すらもいろいろと引き出してる。漫画ならではのーー漫画というメディア独自のーー表現をしてる。

例えばこれ。

吹き出しだけで「ぁあ?」という後ろに行くほど声が大きくなる表現をしている。しかもオシャレ。今までこんな表現をしてきた人がいただろうか?いやいない。

細かい部分で面白い表現が他にもかなりある。吹き出しや枠線をアレンジしたり1ページまるまるを変わったタッチで描いてみたり。これらは大暮維人先生がしている、というよりは舞城先生の指示なのだと思う。

もう神だ。あの人は。小説、映像、漫画と取り組んできたわけだが、全部よく知り尽くし研究しているからこの上なくそのメディアを利用できる。 あの人を超える人は今後1000年は出ない 。絶対。

舞城先生は漫画もすごいものが作れる

バイオーグ・トリニティを読むとよくわかるが、漫画のいわゆる「セオリー」をとにかく使っている。しかもかなり巧みに使われている。舞城先生は漫画も研究に研究を尽くしているのでしょう。

(もちろん担当さんがうまく手綱を取ってるのかもしれませんが。そこはまあなんとも)

舞城神話

僕の思考の99%くらいは舞城王太郎の影響を受けてる。本当にあの人すごい。頭がいいだけじゃない。それだけじゃ到達不可能な領域に到達してる。もはや神。俺は舞城先生を崇めてる。