物理学が幽霊を否定する根拠とはなり得ない

「現代物理学的に幽霊は存在しない!」という主張はむしろ物理学を知らない人の主張ではないか?

物理学とはそもそもどういう学問か

物理学は「実験を行い、その結果から法則を予測する学問」です。

その証拠に高校で習う「古典」物理学は間違えています。正確に言うと、マクロのサイズでは成り立っているように見える、です。

量子力学をご存知でしょうか?僕もよくはわかりませんが、どうやらミクロの世界では「古典物理学」が成り立たないために生まれた学問のようです。

つまり、実験の結果から導かれる結論が間違えていることがあるのです。物理はあくまで間接的に世界の構造を確かめているので、100%こうできていると断定することは原理的に不可能です(その証拠に物理学は法則はありますが、定理は存在しません)。今常識とされている物理学も、100%あっているものは存在しないので、もしかすると数年後には変わっているかもしれません。

幽霊を否定できないわけ

つまり、私たちが幽霊を物理学を用いて否定できないのは「まだ観測されていないから」の可能性があるからです。

例えば紫外線は目では見えません。だから道具を用いて観測します。「幽霊を観測できる道具がまだ出来ていないから幽霊が見えない」可能性は否定できません。

「幽霊が目に見えるならば幽霊は光を反射できる物体のはずだから存在しない!」というのも的外れです。「目に見える」人は本当に光だけを観測しているのでしょうか?ダークマターやらダークエネルギーやら、この宇宙には未解明のものが存在しているのです。目が未知のものに反応して神経信号を出している可能性も否定はできません。

物理学の根底を理解できてない

というわけで「物理学的に」幽霊がいないということは原理的にできません。「物理学からして幽霊はいない」と主張する人は(ほとんどの場合)物理学を本当に理解できてません。

…もし「物理学的に」幽霊を否定できる場合は教えてください。僕が知らないだけ?