いろんなものの歴史

最近、いろんなものの歴史、伝統、文化に興味がありwikiなどで調べてみたのでその雑感をまとめたいと思います。

本記事では「その物の歴史がどのくらいの長さなのか」を主軸に話していきます。

1. 腕時計

時計というとはるか昔からあるもののように感じます。それはそうですよね。時間という概念自体がはるか昔からあるのですから。しかし、腕時計となると違ってきます。

まず、機械式の時計が登場するのが17世紀ごろと比較的遅いです。腕時計となると1800年に世界初のものが誕生し、一般向けとなると1900年とさらにあとです。「祖父からから父へ、そして孫へと受け継がれてきた時計」といった話を一度は耳にしたことがありますよね?僕もそのイメージがあったので機械式時計の歴史が浅いことに驚きを隠せませんでした。

2. こたつ

こたつといえば現在では電気式が一般的です。そのため、火をつかったこたつは想像もつきませんよね?なんとなく日本文化のイメージがありますが、よく考えると昔はどうしていたのか疑問になります。

wikiで調べてみたところ、「囲炉裏の上に櫓を組み、布団をかけたもの」が源流となったようです。これは室町時代にはあったようなので、少なくとも500年は経っています。やはり生粋の日本文化でした。

3. 飲食店

平成生まれの僕なんかは物心ついたときにはマクドナルドなど外食店があったので知りませんでしたが、実は外食産業が栄え始めたのは、ここ50年の間のようです。

https://rnavi.ndl.go.jp/kaleido/tmp/145.pdf

といっても外食自体の歴史は古く、江戸時代初期、1657年ごろからのようです。さすがに当時の様子を調べることはできませんでした。冷蔵庫もコンロも水道もない時代、どうしていたのでしょうかね。

4. 照明

電灯が初めて日本に灯ったのが1882年のようです。たった130年ほどしか経っていません。一般家庭に普及したのはもっと先でしょう。では、それまでの照明は何だったのでしょうか?

それは行灯だったようです。行灯には安い魚油を使っていたそうです。明るさは豆電球程度とかなり暗かったそうです。現在では考えられませんね。

明治時代(1868~1911年) - 電気の歴史(日本の電気事業と社会) | 電気事業連合会

江戸時代の照明は豆電球くらいの明るさ!? 電気もなく庶民はどうやって夜を過ごした? – 江戸ガイド

5. パソコン

パソコンがこれまで5つの中で一番進化しています。

Windows 7が出たのが2009年、Windows 10が出たのが2015年、なんとWindows XPが出たのは2001年のことです。もはや歴史的産物のWindows XPですら2000年以降ですからその進化のスピードの凄まじさを実感します。

HDDの容量の推移を比べるどころか、そもそもHDD自体の登場がごく最近ですからね。しかも最近ではSSDもHDDの代替として勢力を増しつつあります。

フロッピーディスクが消えてUSBが台頭してきたのも記憶に新しいと思います。

この30年の間に最も急速な変貌を遂げたものの一つなのではないでしょうか。

6. 機械

機械といえばパソコン、と思うかもしれませんが、ここでは工作機械などを指すこととします。

今ではコンピュータ制御が当たり前ですが、機械はもちろんそれだけではありません。産業革命が起きたのが1760年代ですから、その歴史はパソコンよりはるかに古いです。パソコンがなくてはならない存在になっている現代の感覚からするとコンピュータ制御のない機械というのはなんだか不思議に感じますよね。

7. 合気道・柔道

合気道を僕自身やっているので調べました。

合気道の歴史はかなり浅いです。なんとできてからほんの100年ほどしか経っていません。

合気道を創始した植芝盛平(以下開祖)が1883年生まれ、その後現在の合気会本部道場(合気道の総本山)の前身となる皇武館が1931年にできたばかりなのです。現在国内外あわせて160万人もの人口がいることを考えると驚きですよね。

合気道の歴史に関しては語り出すと止まらなくなるのと、記事の主軸が歴史の長さについてなのでこれくらいにしておきます。

柔道は柔術を含めると戦国時代から続いていますが、「現在の柔道」すなわち講道館が柔道を統一したのは戦後のことです(ブラジリアン柔術、高専柔道などもありますが、一般人から認知された柔道はほぼ講道館柔道です)。こちらも戦後なのでまだ100年も経っていません。戦前は柔術・柔道含めて多種多様な流派が存在していましたが、戦後にGHQが禁止したことなどにより多くの流派が衰退したようです。意外ですよね。

その他

そのほかにも大学の歴史、テレビの歴史、寝具の歴史など身の回りのことを色々調べましたが、割愛します。

雑感

これだけ調べてみた感覚では、さまざまな物が1800年ごろから急激に様変わりしてきたように感じます。1900年以降はさらに一層そのスピードがあがってきているようです。

大学に在籍していると、ほとんどの分野がすでに掘り尽くされた錯覚に陥ってしまいます。ところが、物理学しかり、化学しかり、ここ3、400年の間に掘り始めた分野というのがかなりあります。今も新たな分野が広がっていっているところです。歴史でさえ「1192作ろう鎌倉幕府」が「1185作ろう鎌倉幕府」になったり、新たな事実が発覚したりと激しく変動している最中です。

職業もそうです。200年前まであったものが100年前には多くが消え、100年前の職業は現代ではほぼ無くなったりしています。激しく変化している最中なのです。

人工知能やディープラーニング、IoTも今まさに加速しながら変貌を遂げています。まだまだこの世界は面白いものですね。